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「カロリー」から「糖質・糖類」へシフト “健康気にする”市場に変化あり:調査で明らかに(2/2 ページ)
「糖質オフ・ゼロ」や「糖類オフ・ゼロ」を表示する食品の市場が伸びている。一方で、「カロリーオフ・ゼロ」関連の市場は頭打ち。富士経済の調査から見えてきたトレンドとは?
「カロリーオフ・ゼロ」は頭打ち
「カロリーオフ・ゼロ」食品の市場規模は、19年には5452億円(1.0%減)にとどまる見通し。かつては健康を訴求する食品のキャッチコピーとして代表的な存在だったが、「近年はカロリーに対する消費者の関心がやや低下している」(富士経済)という。糖質や糖類への注目が高まる中で、頭打ちの状況になっているといえそうだ。
この調査の対象品目は「菓子」「スープ類」「アルコール飲料」「デザート類」「めん類」「米飯類」「その他ステープル(パンやシリアルフーズ)」「調味料」「調味食品(カレー)」「農産加工品(ジャム類)」「畜産加工品」「水産加工品」「乳油製品(マーガリンやチーズ)」「飲料」「嗜好品」。参入企業や関連企業・団体などへのヒアリング、関連文献、富士経済のデータベースをもとにまとめた。
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