はま寿司がタピオカドリンクを再販売 完売したスシローは「入荷待ち」状態:大手回転寿司チェーンでも人気
はま寿司がタピオカドリンクを再販売する。ライバルのスシローは完売しており、現在は「入荷待ち」の状態。大手回転寿司チェーンで“タピオカ戦争”が激化しそうだ。
はま寿司は8月13日から「黒糖タピオカカフェラテ」と「黒糖タピオカ抹茶ラテ」(ともに税別250円)を期間限定で再び販売する。同商品は5月9日から期間限定で販売していたが、予定より早く売り切れた店舗もあったという。お客からの再販売してほしいとの声が多かっただけでなく、「タピオカ調達のめどがついた」(広報担当者)ため復活を決めたという。はま寿司のタピオカドリンクには台湾から直輸入した黒糖タピオカが入っており、もちもちとした食感を味わえるのが特徴。
スシローは「入荷待ち」の状態
大手回転寿司チェーンは、幅広いお客のニーズに対応するため、タピオカドリンクを相次いで導入している。
スシローは、7月19日に「光るゴールデン『タピオカミルクティー』」(280円)を発売した。日本初上陸となる「Sharetea」ブランドとのコラボ商品。Shareteaは台湾発祥のチェーンで、世界18カ国に500店舗以上を展開している。スシローは、カップの下からスマートフォンのライトをかざし、きらきらと光り輝く様子を楽しむように提案している。スシローグローバルホールディングス(HD)の水留浩一社長は、記者発表会で「東京などの都市部にはたくさんのタピオカドリンクを提供するお店がある。しかし、地方のお客さまは気軽に購入できないのが現状だ。われわれは47都道府県に進出しているので、多くの方々に飲んでいただきたい」とコメントしている。
あまりにも人気だったため、スシローのタピオカドリンクは“品切れ”を起こしている。広報担当者は「現在、好評につき完売の状態です。8月末に販売開始を予定しています」とコメントした。
かっぱ寿司は「タピオカ台湾ミルクティー」と「タピオカマンゴードリンク」(ともに300円)を販売している。公式Webサイトに品切れの表記はない(8月7日時点)。
スシローグローバルHDの水留社長が指摘しているように、タピオカドリンク店は都市部を中心にその数を増やしている。郊外に住むお客にとっては、回転寿司チェーン店でタピオカドリンクを飲めるのはありがたいはず。大手のはま寿司がタピオカドリンクの再販売を決めたことで、“タピオカ”戦争が激化しそうだ。
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