なぜ「BMW」は叩かれるのか “自己チュードライバー”のアイコンになる日:スピン経済の歩き方(3/5 ページ)
あおり運転をしている「BMW」の映像が、何度も流れている。“暴走カップル”がようやく逮捕されたわけだが、気になることがある。それは「BMW=ネガティブ」なイメージにならないかである。「そんなことはないでしょ」と思われたかもしれないが、実は……。
海外でネガイメージ
世界各国で展開する自動車メディア『Motor1.com』の「BMW Drivers Are The Worst On U.K. Roads」(2018年10月5日)という記事によれば、英国の保険比較サイト「GoCompare」が、2000人のユーザを対象に「英国にて最も迷惑な運転をするドライバーの車は何?」というアンケートを実施したところ、1位に輝いたのは「BMW」(24%)だったという。
こういうBMWへのネガイメージは、今にはじまったことではない。例えば、6年前のウォール・ストリート・ジャーナルでは、「BMWのドライバーは本当に自分勝手=英米の調査」(2013年8月15日)という記事で、2つの興味深い調査を紹介している。
まず1つ目は、カリフォルニア大学バークレー校の性格・社会調査研究所が行った調査で、歩行者が横断歩道の端に立って渡ろうとしたところ、どれほどのクルマが法令通りに一時停止をするのか調べたところ、「高級車は歩行者が渡ろうしている横断歩道の前で止まるクルマは少なかった」「BMWのドライバーが最悪だった」(同紙)という。
2つ目はやはり英国で、ドライバー2837人を対象にしたドライバー同士のトラブルを調査したところ、「乱暴運転などが原因のトラブルを起こす最も多い車種はBMWで、車体の色はブルー」「ドライバーの年齢は35〜50歳の男性」という結果が出た。
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