旅先で無料レンタル 「HondaGO」が”バイク離れ”にストップ:全国3カ所から展開予定
本田技研が無料バイクレンタルを開始する。8月30日から。福島・京都・神奈川の宿泊地で。若年層のバイク離れにブレーキを掛けられるか。
本田技研工業は8月30日から、無料バイクレンタルサービス「HondaGO BIKE STAND」を開始する。
このサービスは、二輪市場活性化プロジェクト「HondaGO」の一環。「旅先でのバイク体験」を軸として、"バイク離れ"が叫ばれる若年層に向けたプロジェクトの第2弾となる。第1弾では、アーティストのTENDRE(テンダー)とYeYe(イエイエ)が書き下ろしたテーマソング「ANYWAY(エニウェイ)」に合わせたミュージックビデオを公開している。
広報担当者によると、趣味が多様化していることで若年層のバイク離れが進行。そこで、少しでも二輪への興味・関心を持ってもらうために今回のサービスを開始するという。実際に体験できるイベントとして、旅とバイクを絡めた取り組みは初めてとのこと。若年層に向けては、CMなどの宣伝活動や免許教室、初心者向け講習会などを行っていた。
バイクは、対象である天神浜オートキャンプ場(福島県耶麻郡猪苗代町)、ホテルアンテルーム京都(京都市)、材木座テラス(神奈川県鎌倉市)の3地点で借りられる。これらの場所を選んだ理由としては「協賛を得られたところから開始した」(担当者)とし、順次拡大していく予定。
バイクのレンタル自体は無料だが、ガソリンは返却時に自己負担で給油する。また、車種はクロスカブとジョルノ(ともに排気量50cc)を提供する。車種の展開などを含めた今後の展望については、「まだ実証実験段階なので、お客さまの反応などを見て検討する」(担当者)とした。同社の実験的取り組みは、バイク離れにブレーキを掛けられるだろうか。
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