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回転レーンのないスシローが関西初進出 加速する出店戦略:どんな仕組み?
回転レーンのない「スシロー」が関西に初進出。お客の好みにあわせて1貫から選べるスタイル。どういった特徴があるのか。
大手回転寿司チェーン「スシロー」を運営するスシローグローバルホールディングスは、回転レーンのないフードコートモデル店舗「スシローコノミ 心斎橋オーパ店」(大阪市)をオープンした。関西に進出するのは初めて。
スシローコノミは、お客の好みにあわせて寿司を1貫から選べるセミオーダースタイルの店舗。これまでは神奈川県の川崎市や横浜市で展開していた。注文できる寿司の数は、6貫、8貫、10貫、12貫の4種類から選ぶ方式になっており、注文を受けてからできたてを提供する。ドリンクだけでなくうどんなどのサイドメニューもある。心斎橋オーパ店では、盛り合わせ(6貫か8貫)もしくは丼を選んだあとに、さらに食べたいネタを追加注文できるという。
スシローは、従来のロードサイド型の店舗だけでなく、都心部への出店攻勢を強めている。郊外型は1皿100円(税別、以下同)から提供しているが、都心部では1皿120円から提供している。いずれの店舗にも回転レーンは存在する。
一方、スシローコノミは、商業施設(駅ビルやショッピングセンター)を攻略する役割を担っている。利便性の高い場所で、持ち帰りを含めて迅速に寿司を提供してほしいニーズは大きいと見込んでいる。今後もスシローコノミの店舗数は増える予定で、既存の持ち帰り寿司店にとっては脅威になるかもしれない。
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