鉄道にも「マイル」導入 利用額の最大2%還元 JR東日本エリアで10月から:在来線の利用などで
JR東日本が提供するJRE POINTが、鉄道利用でも貯まるようになる。10月1日から。在来線の利用や定期券の購入が対象。今後は新幹線の利用時にも還元されるようになる見込み。サービス開始に合わせてキャンペーンも実施する。
陸路にも「マイル」が導入される。
JR東日本が10月1日から、提供するポイントサービス「JRE POINT(ジェイアールイー・ポイント)」を鉄道利用にも拡充する。
JREポイントは、同社が2016年2月にサービス開始。加盟店での買い物の際に、決済額に応じたポイントを付与し、加盟店での買い物に1ポイント=1円として利用できたり、鉄道関連商品との交換ができたりするサービス。10月からは、JREポイントに交通系ICカード「Suica(スイカ)」を登録することで、同社在来線の利用や定期券の購入の際にもポイントがたまるようになる。
在来線の利用、Suicaグリーン券の購入の場合、カード式Suicaでは利用額の0.5%が、モバイルSuicaの場合は4倍の2%が還元される。定期券の購入については、モバイルSuicaのみが対象で、購入額の2%が還元される。なお、ポイントの計算については1ポイント未満の端数が切り捨てられ、1回の利用額が1ポイントに満たない場合にも1ポイントが付与される。
当初は在来線の利用に限ったポイント還元となるが、20年以降には新幹線や、Web上で指定席券を予約できるインターネット予約サイト「えきねっと」などにも対象を拡大する見込み。
サービス開始時のキャンペーンとして、9月3日〜12月31日までの期間にSuicaを登録した場合、100ポイントをプレゼントするとともに、モバイルSuicaの年会費を支払った場合、年会費相当のポイントを還元する。
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