2015年7月27日以前の記事
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ディスカバリーが無料動画配信「Dplay」を始める理由(1/2 ページ)

「ディスカバリーチャンネル」「アニマルプラネット」などで知られるディスカバリーが、自社コンテンツをネット上で無料配信する。欧州で提供しているサービス、Dplayを国内でも展開する格好だ。今後、広告モデルや有料配信のほか、プラットフォームとしての活用を目指す。

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 ディスカバリー・ジャパン(東京都千代田区)は9月9日、同社の映像コンテンツを無料で視聴できる「Dplay」を提供開始した。「ディスカバリーチャンネル」「アニマルプラネット」、ミステリー専門チャンネルの「ID」、ライフスタイルブランド「QUEST by Discovery」などのチャンネルから、800以上のエピソードを視聴できる。PCでの視聴のほか、iOS、Androidアプリも提供する。視聴には会員登録が必要となる。


ディスカバリー・ジャパンのデービット・マクドナルド社長

 趣味性の高い、ノンフィクションの映像コンテンツを自社で製作し続けていることで、ディスカバリーは有名だ。過去30年間にわたって作り続けてきた映像は、述べ30万時間に及ぶという。これまで日本で提供してきたのは、全体の10分の1程度。今回の取り組みでは、過去のアーカイブを活用するほか、国内で新規に作成したエピソードも提供する。

 「今年いっぱいは無料配信サービス。認知度を高めるために無料で提供する。今後、これに広告を提供していく。その後、来年の第1四半期には一部有料配信を検討していく」と、デービット・マクドナルド社長は狙いを説明する。

 Dplayは、欧州では既に7カ国で提供済み。アジアでは初だ。「7カ国、それぞれの国の現状は違う。北欧では有料サービスとして展開している。イタリアなどでは無料サービスだ。国の現状と、テレビ放送の状況によって違っている。日本は広告が強い国でもあるので、まずは無料で始めたい」(以下、発言はマクドナルド氏)

 CS(衛星放送)へのコンテンツ提供も継続して重視する。放送向けとDplay向けとの棲み分けについては、「タイミングや内容を見て判断したい。テクノロジー、サイエンスジャンルはCSで強い。若者で人気のコンテンツは無料のほうに向いている。コンテンツやプラットフォームの良さを見ながら、変えていく」とした。


Dplayで提供する16のジャンル
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