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経産省、間もなくキャッシュレス還元店舗の地図アプリを提供
経産省は、政府のキャッシュレス関連事業に申請した店舗を、地図で一覧できるスマホアプリを来週にも提供する。データの外部提供については、今後検討を進めるとした。
「来週前半から後半には地図アプリを出す。iOS、Androidで、地図上で行きたい店舗を見つけて、還元率やどんな決済手段が使えるかを調べられる」。経済産業省のキャッシュレス推進室室長の津脇慈子氏が9月11日、リクルート主催のホットペッパーグルメ外食総研イベントにて話した。
経済産業省は、キャッシュレス・消費者還元事業のWebサイトにて、キャッシュレス還元を受けられる店舗一覧を掲載しているが、6000ページを超えるPDFとなっており、使い勝手が懸念されていた。
アプリでは、店舗データを毎日更新していく予定。店舗一覧データを利用したいというニーズがあることは把握しており、「なんらかの形でデータを出したい。どのタイミングでリストを渡せるようにするかは、混乱が起きないようにしたい」(津脇氏)
申請店舗数は9月5日時点で約58万店。「中小規模の全国各地の店舗から、1日1万店の申請をもらっている。順調に参加いただいている」と津脇氏。経産省としては、これまで店舗向けの説明を中心に行ってきており、消費者向けはこれから進めていく意向だ。
「あまり消費者は知らないが、これから9月の後半にかけては、消費者向けの広報をしっかり打っていく。先に店舗がなければ、消費者も行けない。今後、(店舗と消費者の)両輪で進めていきたい」(津脇氏)
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