米Amazon.comは10月7日(現地時間)、子供向けの電子書籍リーダー「Kindle キッズモデル」を発表した。日本でも同日から予約を受け付け、30日から発送を始める。価格は1万980円(税込)。子供向けの読み放題サービスを1年間無料で利用できる他、専用ケースや2年間の本体保証などが付属する。主に小学生の利用を想定し、子供に読書習慣をつけたい親による購入を見込む。
読み放題サービスには、子供向けデジタルコンテンツが使い放題になるサービス「Amazon FreeTime Unlimited」(月額980円、プライム会員なら480円)を利用する。もともとアメリカなどで先行提供していたが、Fireタブレットのキッズモデルの展開に合わせ、2019年3月から日本でも提供している。
Amazon.comは同日、子供向けタブレットの新製品「Fire HD 10 キッズモデル」も発表しているが、そちらとは利用できるコンテンツや利用者の年齢ですみ分ける。動画や知育アプリも利用できるタブレットは小学生未満の子供を、読書だけに集中できるKindleは小学生以上の子供をメインターゲットに設定。「Kindleならゲームアプリに気を取られることなく読書に集中できる」といったメリットを打ち出すことで、「子供はゲームより読書をしてほしい」といった要望を持つ保護者に訴求していくとした。
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