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村上世彰が「金融教育」に取り組む狙い村上世彰のN高特別授業【前編】(4/4 ページ)

会社の研修の一環として「金融教育」を導入する企業が増えている。社員一人ひとりがお金の知識を付け、家計を安定させ、仕事に集中できる環境を作ることが経営課題にもなっている。そんな中、村上世彰氏は自ら金融教育にかかわり、N高投資部での講義に取り組んでいる。村上氏が高校生に金融教育をする背景、若い時からお金と向き合う意義に迫るとともに授業の内容もお届けする。

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何が起きて株価が動いたのか

――母から勧められた銘柄があります。

 お母さんは、何でその銘柄を勧めたんだろう?

――分からないです。

 聞いてみようよ。何でお母さんはその会社がいいと思うのって。お母さんはそれなりに考えて選んでいるはず。僕が今回一番お願いしたいのは、なぜこの銘柄にしたのか、なぜ儲(もう)かったのか、なぜ失敗したのか、何が起きて株価が動いたのか、ということを株の投資を通じて、いろいろと考えることです。世の中の、例えば米中交渉がどう株価に影響したのか、といったように経済の動きと合わせて、いろいろなことを考える練習に、僕は株への投資が一番いいと思っているんですよ。

 僕と漫画家の西原理恵子さんの対談を本にしたものがあるのですが、西原さんは「親子で投資を始めたことで親子間のコミュニケーションが良くなった」と言っていました。親子で相談したり、結果を報告し合って原因を一緒に考えたりしますから。お父さんやお母さん、親戚でも兄弟でも、チャンスがあったら、いろいろなことを教えてもらったり議論したりしながらやってみてほしいですね。

後編は10月26日土曜日に公開します。

phot

著者プロフィール

河嶌太郎(かわしま たろう)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。アニメコンテンツなどを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「週刊朝日」「AERA dot.」「DANRO」「Yahoo!ニュース個人」など雑誌・ウェブで執筆。ふるさと納税、アニメ、ゲーム、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。共著に『コンテンツツーリズム研究〔増補改訂版〕 アニメ・マンガ・ゲームと観光・文化・社会』(福村出版)など。


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