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6割のドライバーがあおり運転を経験 どんな対策を取っているのか?
チューリッヒ保険が行った調査によると、日常的に運転するドライバーの6割があおり運転をされた経験を持っていた。
悪質なあおり運転が引き起こす事件、事故が多発し、社会問題になっている。チューリッヒ保険が行った調査によると、日常的に運転するドライバーの6割があおり運転をされた経験を持っていた。
実際には、どんな行為をされたのか。トップは、「自動車に激しく接近し、もっと速く走るよう挑発してきた」(74%)というもの。次いで「車体を接近させて、幅寄せされた」(24%)、「必要のないハイビームをされた」(20%)となった。
こうした経験から、あおり運転をされないような工夫を取るドライバーが増えている。チューリッヒ保険によると、対策を取っているユーザーは昨年の74%から81%に上昇。「車間距離をしっかり取る」「ウインカーを早めに出す」「急な割り込みをしない」といった、運転マナーの向上を心がけている。また、23%がドライブレコーダーを設置したという。
また、あおり運転問題を受けて警察庁は、現行法で規定されていないあおり運転に対応するため、道路交通法の改正を検討している。このことについて、76%のドライバーが「知っている」と答えており、関心の高さを示している。
本調査は、チューリッヒ保険が9月14日から16日にかけてインターネット上で行った。対象は、1週間に1回以上運転している全国のドライバー2230人だった。
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