会社に導入してほしい海外の福利厚生、1位は?:エアトリ調べ
航空券サービスなどを手掛けるエアトリ(東京都新宿区)は10月31日、福利厚生に関する調査の結果を発表した。同調査では、福利厚生を利用している人の割合や、日本国外で導入されている福利厚生に関する質問が設けられた。
航空券サービスなどを手掛けるエアトリ(東京都新宿区)は10月31日、福利厚生に関する調査の結果を発表した。
「福利厚生を利用していますか?」という設問に対しては、61.5%が「はい」と回答。「入社時に福利厚生を重視しますか?」に対しては、8割以上の人が重視すると回答した。20〜40代は年代が上がるごとに福利厚生を重視する人の割合が減ったが、50代は89.8%と全年代で重視する割合が最も高かった。
「現在の福利厚生に満足していますか?」に対しては、39.3%の人が満足していると回答。業界別に見ると、「運輸・交通・物流・倉庫」が最も高く、62.6%が回答。「全く満足していない」の割合が最も高かった業界は「サービス・レジャー」で29.3%だった。「自社ならではと思う福利厚生」という質問には、「企業年金がある」(金融・保険)「医療費全額無料」(その他)「子どもの誕生日に自社のベビー用品のプレゼントがある。ペット(犬、猫に限る)の忌服休暇がある」(メーカー)などの回答が並んだ。
「会社に導入してほしいと思う海外の福利厚生を選んでください」という設問では、台湾の多くの企業で導入されているという「台風休み」が50.1%でトップだった。2019年は日本で大型の台風が相次ぎ、多くの人の関心が集まっていることも理由にはありそうだ。2位は中国で導入されているという「高温手当」で、36.7%。最高気温が35度以上のときに屋外で労働する場合に支給される手当だという。また、屋内でも33度以下にならない環境の場合には支給されるもの。3位は社外で食事したり食料品を購入したりする際に利用できる金券で、使用した額の半額相当分が給料から天引きされるフランスの「チケ・レストラン」がランクインした(35.8%)。
調査は19年9月17日〜20日の期間で、10代〜70代の男女679人を対象にインターネット調査の形式で行われた。
関連記事
- 働き方改革に成功している企業は株価が上昇 「効率」「時短」より重要なものとは?
Great Place to Work Institute Japa(GPTWジャパン、東京都品川区)は、毎年実施している「働きがいのある会社」調査の結果分析を発表した。発表では、働き方改革による効率化や時短化などの「働きやすさ」は向上する企業が多い中、「やりがい」が失われつつある状況が明らかになった。 - 大企業と中小企業、実際に休みや残業が多いのはどっち? 政府統計で明らかに
厚生労働省は10月29日、「平成31年就労条件総合調査」の結果を発表した。同調査は、毎年実施され、今回は2019年1月1日時点での18年中の状況をまとめた。主要産業における労働時間や賃金制度などを調査し、民間企業における就労条件の現状を明らかにすることが目的。 - ドトール、休日減らして「有給奨励日」に 有給取得の“水増し”に厚生労働省「望ましくない」
4月から企業に義務付けられた従業員の有給取得。年間10日以上付与されている人について、5日以上取得させる必要がある。こうした中で、ドトールコーヒーがもともと休日だった日を出勤日にした上で「有給奨励日」に。理由については「改元などで祝日が多くなり、調整する必要が生じた」とコメントしている。働き方改革に逆行する取り組みを、厚生労働省はどう受け止めているのか? - 内定者向けイベントで“ファッションショー” スタイルフォースとファクトリージャパングループが実施
アパレル大手のワールドグループに属するスタイルフォース(東京都中央区)と整体サロン「カラダファクトリー」を運営するファクトリージャパングループ(東京都千代田区)は10月25日、両社間で福利厚生に関する提携を結んだと発表した。これに伴い、「従業員満足度」の向上に向けたイベントを開催した。 - 新卒入社してよかった会社ランキング、1位は?
就職・転職のための口コミサイトを運営するオープンワークは10月23日、「新卒入社してよかった会社ランキング 2019」を発表した。20代の新卒入社社員(2012年以降入社)に限定して、どれだけ入社をすすめたいかを調べたところ……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.