人生100年時代「望んでない」割合は? 20代は8割が“生きづらい”世の中に:「未来が楽しそうでない」回答も
ビッグローブの調査によると、7割以上が“人生100年時代”を「望んでいない」と回答。「自分に介護が必要になる」「未来が楽しそうではない」などが理由。また、若い世代ほど現在の世の中を「生きづらい」と感じているという結果になった。
ビッグローブが10月30日に発表した「お金に関する意識調査」の結果で、“人生100年時代”を「望んでいない」とする回答が7割以上に上った。また、若い世代ほど現在の世の中を「生きづらい」と感じており、将来の不安や不透明感が色濃く反映される結果となった。
回答者は20〜60代の1000人。「人生100年時代をどう思うか」という問いに対して、42.2%が「あまりうれしくない」、31.3%が「うれしくない」と回答。人生100年時代の到来を望んでいない人が73.5%を占めた。
「人生100年時代をうれしくないと思う理由」(複数回答)については、「自分に介護が必要になるから」が57.7%で最多だった。「お金が足りなくなるから」(55.8%)、「家族や親族に介護が必要になるから」(40.4%)と、実際の生活での心配事を挙げる回答が多かった。さらに、「未来が楽しそうではないから」(29.9%)、「生きるために長期間働きたくないから」(29.3%)、「孤独になりそうだから」(27.2%)と、漠然とした不安を抱える回答もあった。
また、年代別で見ると、20代の回答は「未来が楽しそうではないから」(40.9%)、「生きるために長期間働きたくないから」(40.1%)が、他の年代と比べて多かった。
「現在の世の中は生きやすいか」という質問に対しても、44.9%が「あまり生きやすくない」、27.1%が「生きやすくない」と回答し、生きづらさを感じている人が7割以上だった。
年齢別に見ると、20代が最もその傾向が強く、79.0%が「生きやすくない」「あまり生きやすくない」と回答。50代でも77.0%に上った。一方、60代ではその比率が減り、62.0%だった。
その他、人生において「お金以上に価値を置いているものはあるか」について質問。「ある」と回答した人が過半数の56.9%だった。性別で見ると女性の方が多く、62.8%に上った。一方、30代男性の64.0%、20代男性の52.0%が「ない」と回答した。
調査は9月4〜9日に実施。インターネット利用者のうち、スマートフォンを所有する20〜60代の男女1000人が回答した。
関連記事
- 「人生100年時代」の働き方に社会人の8割が「不安」 その理由は……?
人材会社アデコが「人生100年時代」におけるキャリアに関する意識調査を実施。8割の人が自身のキャリアに不安を抱いている実態が浮かび上がった。 - 100歳以上の高齢者、人口10万人当たりで最も多い都道府県は?
100歳以上の高齢者は全国に6万9785人いることが厚労省の調査で分かった。48年連続で過去最多を更新中だ。 - 冬のボーナス、増えそうな業種と減りそうな業種
2018年の冬のボーナスと比べ、今年の支給額に変動はありそうですか? 冬のボーナスを支給する予定がある企業(1631社)に聞いたところ……。エン・ジャパン調べ。 - 新卒入社してよかった会社ランキング、1位は?
就職・転職のための口コミサイトを運営するオープンワークは10月23日、「新卒入社してよかった会社ランキング 2019」を発表した。20代の新卒入社社員(2012年以降入社)に限定して、どれだけ入社をすすめたいかを調べたところ……。 - 「住み心地がいい街」ランキング 首都圏の人に聞いた1位は?
大東建託は、首都圏在住者に調査した「街の住みここちランキング2019<首都圏版>」を発表。総合トップは「広尾」だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.