新語・流行語大賞候補が発表 ビジネス分野でノミネートされたのは?:どれだけ知っている?
新語・流行語大賞候補が発表された。「闇営業」や「上級国民」などがノミネート。ビジネス分野で選ばれたのは?
自由国民社とユーキャン新語・流行語大賞事務局は11月6日、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語を発表した。
ビジネスの分野では、消費増税に関連して注目された「キャッシュレス/ポイント還元」や「軽減税率」が選ばれた。また、モバイル決済サービスを巡る競争が激化したことを受けてか「◯◯ペイ」もノミネート。外食やアパレルといった業界で普及し始めた会員制定額サービスの「サブスク(サブスクリプション)」も登場した。
また、暑さを乗り切るための「ハンディファン(携帯扇風機)」や、大ブームを起こしたタピオカドリンクを飲むことを意味する「タピる」も選ばれた。タピオカドリンクは、大手カフェチェーンやコンビニだけでなく、回転寿司チェーンも相次いで導入した。価格破壊も進んでおり、ローソンストア100は9月に「タピオカミルクティー」(税別100円、容量は180ミリリットル)を発売した。
スポーツ分野では、「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」や「にわかファン」、さらにラグビー日本代表が掲げた「ONE TEAM(ワンチーム)」など、ラグビーワールドカップに関する言葉が多く登場した。その他、AIG全英女子オープンで優勝した渋野日向子を形容する「スマイリングシンデレラ/しぶこ」や、マラソン大会の「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」もノミネートされた。
大きく注目された事件や事故に関しては「闇営業」や「上級国民」が選ばれた。
ノミネートされたのは全部で30語あるが、12月2日にこの中から新語・流行語大賞のトップ10が選ばれる。選考委員会は姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)。
過去の年間大賞は、「そだねー」(18年)、「インスタ映え」と「忖度」(17年)、「神ってる」(16年)だった。
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