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スシロー「100円皿」の売り上げ比率が低下 目玉となる皿に何が:光るタピオカも貢献
スシローの客単価が上昇している。高価格帯の皿やスイーツが好調のため。一方、100円皿の売り上げ比率が低下した。
大手回転寿司チェーン「スシロー」の目玉である「100円皿」(税別)の売り上げ比率が低下している。
11月8日に発表されたスシローグローバルホールディングスの決算説明資料によると、18年度と比べて19年度の100円皿以外の売り上げ比率が上昇。100円皿の売り上げ比率は約7%低下した。要因は、皿価格の変更により、150円や300円といった高価格帯に手が届きやすくなったためだという。スシローの客単価は昨対比で103.1%となった。
スシローは18年9月に「100円」「180円」「280円」だった各皿の価格帯を「100円」「150円」「300円」に変更している。その結果「高価格帯ゾーンへの顧客の定着、さらなる拡大が進んでいることが伺える」と同社は分析している。「どか盛りうにいくらしらすすし」(300円)、「近海丸あじ」(150円)、「とろきんきの炙り」(150円)などが好調だった。
また、タピオカドリンクも好調だった。スイーツのブランドである「スシローカフェ部」の活動が充実し、オリジナル・コラボ商品を継続的に投入。特に、台湾の「Sharetea」社とコラボした「タピオカミルクティー」(280円)は、7月19日に発売してから10月末までで約170万杯売れたという。ちなみに、タピオカドリンクはあまりにも人気が高かったため、8月には一時品切れの状態になるほどだった。こうしたスイーツの好調も客単価を押し上げた。
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