調査リポート
単身世帯の金融資産、2年連続で大幅減 理由は?
単身で暮らす人は、金融資産をどのくらい保有しているのだろうか。金融広報中央委員会が調査を行ったところ、ちょっと気になる結果となった。それは……。
単身で暮らす人の金融資産が、2年連続で大幅に減少している――。金融広報中央委員会が行った調査で、このような結果が出た。
単身世帯の人に金融資産の保有額を聞いたところ、2017年の平均値は942万円だったが、18年に744万円、19年に645万円という結果に。この2年で、300万円ほど減少していることが分かった。ちなみに、2人以上で暮らす世帯の保有額を見ると、17年1151万円、18年1174万円、19年1139万円とほぼ横ばいに推移している。
金融資産を保有している単身世帯を見ると、17年の保有額平均値は1771万円。リーマンショック以降、順調に増えていたが、18年に1234万円、19年に1059万円と、この2年で700万円以上減少している。
減少している人にその理由を聞いたところ、「定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」(44.9%)がトップ。次いで「株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから」(28.3%)だった。
インターネットを使った調査で、単身の2500世帯が回答した。調査期間は6月21日から7月3日まで。
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