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元カノが子宮頸がんになった過去……ホリエモンがハヤカワ五味と語る「予防医療と検診の必要性」堀江貴文が語る「予防医療」【前編】(2/5 ページ)

ホリエモンこと堀江貴文氏と、女性ファッションデザイナーで実業家のウツワ社長ハヤカワ五味氏が対談。見えないニーズを掘り起こし革新的なビジネスモデルを築いてきた異端の起業家2人が今、最も注目しているのが「予防医療」の分野だ。社会課題を解決し、将来的な顧客をどのように育てていく術があるのか、2人の起業家の対談からヒントを得たい。前編は防げる病である子宮頸がんや大腸がんの現状について思うところを語ってもらった。

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昔付き合っていた彼女が子宮頸がんに

堀江: 僕はこの子宮頸がんキャンペーンを始める前から、子宮頸がんになったことがある人に何人か会っているんですよ。

ハヤカワ: 結構いますよね。私も友達に摘出した子がいます。

堀江: 実は、昔付き合っていた彼女が子宮頸がんになりました。だけど、僕はその時まだ20代だったので知識もなく、「お前、がんになったの」と言うだけで、何も分かりませんでした。

ハヤカワ:びっくりしたんですか。

堀江: びっくりしたのではなくて、うそだろうと思いました。今みたいにネット上にもそういう情報は載っていないし。男性だからというのもあって、全然知らないわけですよ。誰も教えてくれないし。その状況で「がんになりました」って言われて、「えー、うそでしょ」と最初はなります。

ハヤカワ: 若年層とがんは、あまりつながらないですよね。

堀江: 彼女が22歳か23歳くらいの時でした。

ハヤカワ: でも、子宮頸がんにはなる可能性があります。そういう知識がないということですよね。

堀江: 彼女は摘出じゃなくて、円錐切除をしていました。

ハヤカワ: 子宮頸部の組織を円錐状に切る手術ですね。

堀江: もう一つ分からなかったのは、「私、子宮頸がんなんです」と言っていたことが、ハヤカワさんと同じようにまだがんになっていない状態だったことですね。

ハヤカワ: 中等度異形成とか。

堀江: 中等度異形成か、軽度異形成の状態だったんですよ。だから会うたびに話が変わる。「私、がんじゃなかったみたいなんですよ」と言ったと思ったら、次に会った時には「またがんになりました」と言われて。異形成は前がん病変といって、がんになっていない状態で時間の経過と共に自然に、病状が進行したりしますが、そのことを彼女はたぶん理解していなかったんですよ。

ハヤカワ: がんだと思っているということですか。

堀江: そう。お医者さんはきちんと説明していると思うけども、難しすぎて分からない人が結構いる。たぶん、日本人の半分くらいの人は理解ができないと思う。

ハヤカワ: 私の子宮頸がんの話で言うと、私が引っかかったウイルスはワクチンの対象外でした。ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症が子宮頸がんに進行しますが、HPVにもインフルエンザのA型のようにいくつか型があるんです。その中のレアなウイルスに感染しました。

堀江: (HPVの悪性度の高いものから9種類のワクチンが混合された)9価ワクチンでも防げないのですか。

ハヤカワ: 説明を聞いた感じだとそのはずです。

堀江: マイナーな型のウイルスですね。

ハヤカワ: そうですね。だから「ワクチンを打っていたら大丈夫」ではなく、定期的に検査した方がいいということをその時に初めて知りました。それ以降、検査の重要性や、知識の必要性を感じていますね。

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