コラム
仕事ができることと、出世することは無関係か(1/4 ページ)
仕事ができれば出世できるのか?――。このテーマは、サラリーマンが集う居酒屋でよく議論になることだ。この問題をちょっと考えてみたところ……。
著者プロフィール:猪口真(いのぐち・まこと)
株式会社パトス代表取締役。
日々の努力は、出世に向けて報われるのだろうか。 出世するためには、仕事ができて結果を出せばいいのだろうか。
会社から給与をもらうビジネスマンであれば、誰であろうと、「ひとつでもポジションを上げて出世したい」「結果を出して、給与を上げたい」と考えていることだろう(と思う)。そして、そのために、社内外の人脈をつくるために精力的に外部の勉強会に出席したり、ビジネススキルを身に着けようとしたり、寸暇を惜しんで少しでも多くの仕事をして実績を積もうとしたりする人は少なくない。
しかし、こうした日々の努力は、出世に向けて報われるのだろうか。
出世するためには、仕事ができて結果を出せばいいのだろうか。
仕事ができれば出世できるのか?
このテーマは、サラリーマンが集う居酒屋でよく議論になることだ。
「仕事ができれば出世できるのか?」
ここで、よく出るセリフは、「なんであんなに無能なのに上にいるのか?」だろう。
仕事の出来不出来と出世はまったく関係ないと言わんばかりのセリフだ。
とはいえ、何らかの評価があったからポジションが上がっているのだが、ここで問題となるのが、「仕事ができる」という評価は、あくまで相対的な評価であるということと評価するのはその会社の人だということ。
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