マツダ、「SKYACTIV-X」搭載のMAZDA3を発売 ガソリン初の圧縮着火エンジン:燃費やトルクを向上
マツダは、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載する「MAZDA3」を12月5日に発売する。独自の燃焼制御技術によって、ガソリンエンジンにおける「圧縮着火」を世界で初めて実用化した。
マツダは11月25日、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載する「MAZDA3」を12月5日に発売すると発表した。独自の燃焼制御技術によって、ガソリンエンジンにおける「圧縮着火」を世界で初めて実用化。高効率の燃焼を実現することで、燃費やトルクを向上させている。
SKYACTIV-Xは、ガソリンエンジンが持つ伸びの良さに、ディーゼルエンジンの優れた燃費、トルク、応答性といった特徴を融合し、動力性能と環境性能を両立させた独自の新世代エンジン。ガソリンの圧縮着火による燃焼でリーンバーン(希薄燃焼)を可能とし、少ない燃料で高効率な燃焼を実現している。現行の「SKYACTIV-G」に比べて、トルクが全域で10%以上、最大30%向上。エンジン単体の燃費率は最大20〜30%程度改善するという。
SKYACTIV-Xを搭載したMAZDA3のWLTCモード燃費は、2輪駆動のオートマチックトランスミッション(AT)車で、ガソリン1リットルあたり17.2キロ。
また、高応答エンジンの力を遅れなく伝える高剛性駆動力伝達システムを採用。トランスミッションは、シーンに合わせたドライブモードを選択できるAT車のほか、ハッチバックタイプには、ダイレクトで自在なコントロールが可能なマニュアルトランスミッション車も設定している。
エンジンは、吸音材で囲んでカプセル化することで静粛性を向上。クリアなサウンド伝達も可能にしている。
MAZDA3はハッチバックとセダンの2タイプがある。SKYACTIV-X搭載車の希望小売価格(税込)は、319万8148円〜368万8463円。
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