ラージの遅れは「7世代の技術を現行世代に入れる。もうそれをするしかない」 藤原副社長インタビュー(3):池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/6 ページ)
マツダの戦略が分岐点にさしかかっている。第2四半期決算の厳しい数字。第7世代の話題の中心でもあるラージプラットフォームの延期。今マツダに何が起きていて、それをマツダがどう捉え、どう対応していくつもりなのか? その全てを知る藤原清志副社長がマツダの今を語る。そのインタビューを可能な限りノーカット、かつ連続でお届けしよう。
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池田 さて、今回の四半期決算で最大の波乱はラージプラットフォームの延期ですよね。これは万全の状態に仕上げて、価格カバレッジを上げるために、準備がもっといるんだというご説明だったと思うんですが。
藤原 いや、価格カバレッジを上げる、とは言ってないんですけどね。今回遅らせることにした一番の理由は、プラグインハイブリッド(PHV)です。ヨーロッパのCO2規制(CAFE)とか、米国の温室効果ガス規制(GHG規制)とかを考えると、PHVが必須になってくる可能性が強い。もともとラージのプラットフォームだからこそやれることがたくさんあって計画してたんですけど、MX-30(マツダ初のEV)を開発してきたときに、電池ってこうなんだっていうのが分かるわけですよ。あ、電池ってこうやって使わなくちゃいけないんだと。そこで学んだことを生かした、より優れたPHVにするためにプラットフォームを見直さないかんなと。
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