勤務先で窃盗を行ったとして11月頭に逮捕されたセコムの元社員が、25日に再逮捕された。同社は初回逮捕の後に、元社員を懲戒解雇しているが、再逮捕を受けて改めて謝罪。警察の捜査に全面協力し、再発防止に努めると発表した。
初回逮捕は11月1日で、セコムは同日に元社員を懲戒解雇。公式サイトには「社会に安全・安心を提供する会社として、あってはならないことだと深く反省している」と謝罪を掲載した。しかし、元社員は別の顧客宅で再度盗みをはたらき、25日に窃盗と住居侵入の疑いで再逮捕された。
再逮捕を受け、新聞各社は「元社員が出勤先で腕時計を盗んだ」「他にも十数件の盗みをはたらいたと供述した」――などと詳細を報じているが、セコムは「警察が捜査中のため回答できない」として事件の詳細に関するコメントは控えた。
一方で、「創業以来、今回のようなことがなかったわけではないが、都度適切に対応してきた。今回は警察の逮捕という判断を受けて、懲戒解雇に踏み切った」ともコメント。今後は安全管理の徹底や教育・指導の強化を進め、再発防止に努める考えだ。
「警察の捜査にも協力しながら、IT機器を活用した新しい対策など、一番効果的な方法を検討したい」(セコム)
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