広報・メディア対応の専門誌「広報会議」が「2019年 イメージダウンした不祥事ランキング」を発表した。全国1000人の男女(20〜60代)を対象に「最もイメージダウンした出来事」についてアンケート調査を実施したもので、1位には「かんぽ生命・ゆうちょ銀行で不適切販売が発覚」(48.7%)が選ばれた。
18年は「日大悪質タックル問題」など、スポーツ、大学に関連する不祥事が多く目立ったが、19年は大手企業の不正に関するニュースが相次いだ。また、電子マネーやネット上の口コミなど、テクノロジーに起因する問題目立ったほか、知名度のあるタレントと所属事務所の問題も多く報道された。
2019年 イメージダウンした不祥事ランキングは以下。
なお、2017年は「豊田真由子氏の元秘書に対する暴言」、2016年は「舛添要一・前東京都知事の政治資金問題」、2015年は「旭化成建材・三井不動産の傾きマンション」、2014年は「理化学研究所・小保方晴子氏の不正論文」が1位に選ばれている。
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