キリンの目指す次世代型店舗が明らかに デジタル技術を活用してクラフトビールを売りまくる:スマホでラクラク(1/2 ページ)
ビアレストラン「キリンシティ」の新業態店がオープンする。店舗運営やマーケティングにデジタルを活用。若い世代にクラフトビールを浸透させる。
キリンホールディングスは12月9日、グループ会社が運営するビアレストラン「キリンシティ」の新業態店をオープンすると発表した。デジタル施策を活用することで、若い世代に向けてクラフトビールを浸透させる狙いがある。
新業態店は「クラフトマルシェ 恵比寿店 by Kirin City」(東京都渋谷区)。12月11日にオープンする。クラフトマルシェでは、定番11種+ゲスト5種のクラフトビールを好きなサイズのグラスで楽しめる。香りを閉じ込める独特な形状のグラスも提供し、ビールごとの個性も分かりやすく打ち出す。クラフトビール以外にも、ビアカクテル、サワー、ハイボール、ワイン、ノンアルコールカクテルなど約20種を用意した。
同店の特徴は、クラフトビールの種類が多いだけではない。最新のデジタル技術を店舗運営や注文スタイルに導入していることも挙げられる。
Okage(東京都中央区)が提供するモバイルオーダー&ペイシステム「Okage Go」と、LINEの法人向けサービス「LINE公式アカウント」をシステム連携させることで、注文から会計までお客のスマートフォンで完結する「セルフオーダー&ペイ」を導入する。
お客は着席後に配布されるQRコードを読み取り、LINEアプリで「クラフトマルシェ by Kirin City」のLINE公式アカウントと友達になる。すると、注文と会計が可能となる。さらに、来店中にLINEアプリを介して即時抽選方式のキャンペーンを実施することで、お客にデジタルを活用した新しい飲食店体験を提供する。
注文にかかる時間やレジに並ぶ時間を短縮することで、キリンシティの既存店舗と比較して、従業員の労働時間を50%削減できるという。
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