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freee上場 クラウド会計に続くビジョンを話す(1/2 ページ)

クラウド会計ソフトを提供するfreeeが12月17日、東証マザーズに上場した。公開価格は2000円で、初値は2500円となり、時価総額は約1200億円。

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 クラウド会計ソフトを提供するfreeeが12月17日、東証マザーズに上場した。公開価格は2000円で、2500円の初値がつき、時価総額は約1200億円となった。


東証マザーズに上場したfreee

 今回の株式公開は、海外の投資家に対しても売出しを行うグローバルIPOとなる。海外比率は7割に及び、「北米を中心とした機関投資家はSaaSをよく理解している。SaaS企業としては初めてのグローバルIPOだ」(freee)と話した。

第2ステップは取引プラットフォーム、第3ステップは金融サービス

 現在、freeeはクラウド会計ソフト(ERP)が主要プロダクトだ。単なる会計ソフトではなく、企業が行わなければいけない請求書発行や請求への支払いなど、会計周りのさまざまな業務を支援する機能を持つ。

 次に目指すビジョンとして、佐々木大輔社長は取引プラットフォームを挙げた。「社外も含めた効率化、自動化を実現していきたい」。現在、会計と人事労務を中心に業務効率化と経営の可視化の提供を目指しているが、その効果を社外にも広げていく。freeeはAPIを公開しており、連携するアプリのマーケットプレイス「freeeアプリストア」も提供している。


freeeアプリストアには50を超える連携アプリケーションが掲載されている

 第3段階目は、金融サービスの提供だ。freeeの中に入っているデータを活用して、業務課題の解決案の提示を目指す。すでにfreee内のデータを元に、顧客が受けられるであろう融資額を提供する「資金繰り改善ナビ」という機能も提供している(6月の記事参照)。「将来的には人工知能CFOだ。あらゆるビジネスの経営課題にアドバイスし、場合によっては意思決定の一部を任せられる。そんな世界を作っていきたい」(佐々木氏)

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