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売れるに決まっているダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズ池田直渡「週刊モータージャーナル」(6/8 ページ)

一瞥(いちべつ)したときから「これは間違いなく売れる」と思ったが、案の定その通りで、正味1カ月に満たない11月の車名別販売記録で、堂々4位の7484台(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)。しかも受注だけで見れば、発売後1カ月の12月4日時点でなんと驚きの3万2000台(トヨタ自動車発表)。全盛期のプリウス並みの売れ方である。

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新世代CVTの完成度

 走り始めてすぐ感じるのは、この種のクルマとしては軽いこと。1リッター3気筒98馬力/14.3kg-mという数値は昨今決してパワフルな部類ではないが、最軽量で970キロ、最重量でも1040キロという軽さのせいで、力不足は感じない。むしろ少しパワートレインが頑張り過ぎなところがある。

 それはステアリングとの関連のところで一番ハッキリする。実は今回のロッキー/ライズは、ステアフィールが従来のダイハツと少し違う。スポーティな仕立てにしようとしている。従来、穏やかで誰が乗っても平和な仕立てを旨としてきたダイハツが、スポーツを意識したことでわずかながら齟齬(そご)が出ている。


SUVらしさが表現されたインテリア。メーターは表示が選べるマルチファンクション化された

 まずはステアリングコラムの剛性が2019年デビューのクルマとしては少し足りない。微振動が入ってくる。コレに関してはちょっとしたオフサイドトラップに引っかかった感じで、1年前と状況が変わってしまった。デミオとスイフトは半歩先を行っていたが、少なくともヴィッツよりはちゃんとしていたのだ。しかしながらヤリスが著しく改良されて一歩先に進んだことで、気がつけば取り残されてしまった。

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