プレゼンのスライドに、表組みを多用してはいないだろうか? もしそうならすぐにやめて、次回から円グラフや棒グラフをスライドに使ってほしい。もちろん、価格表やスペックリストなど、表組みでないとうまく成立しない情報ならば別だが、グラフにできる情報を表組みのまま貼るのはダメだ。見る側にとって退屈なだけでなく、視覚情報として訴えるものが希薄で、なかなか真剣にスライドを読んでもらえないからだ。
時間軸に沿った数字の推移や構成比率などは、グラフで効果的に可視化しなければ、相手に伝わらないといっても過言ではない。それだけでなく、スライド内にどんな大きさで配置するかや、どんな色やフォントをグラフに使うかによっても、大きく印象が違ってくる。
連載:ビジネスに役立つデザイン&フォント術
ビジネスパーソンには、会議資料やプレゼンスライドの作成スキルが欠かせない。しかし「いつも似たような資料になってしまう」「なんだか見づらいけど、どう直せばいいか分からない……」といった悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。この連載では、会議前の5分ほどでできる資料のブラッシュアップ方法を、デザインのプロが解説する。
著者プロフィール:菊池美範(きくち よしのり)
デザイン、出版事業などを行う株式会社エイアールディー代表取締役。1980年代末からパーソナルコンピュータをデザインワークに取り入れ、1990年代〜現在までグラフィック、エディトリアルデザインの分野でフォントの適切な使い方にこだわったデザインワークを続ける。
(※)この記事に登場する資料はダウンロード可能な無料テンプレートをもとに筆者が作成した架空のものです。
とはいえ、いきなり表組みから見栄えのいいグラフを作るのも難しい。そこで便利なのが、無料で利用できるグラフテンプレートだ。一度使い方を覚えれば、5分ほどでグラフを作れるようになるはずだ。
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