マック、KFC、ダンキンが“奥の手”で盛り上がる、背景に何が?(3/4 ページ)
数年ほど前から、本業とは別の商品にチカラを入れる企業が増えてきた。例えば、マクドナルド、KFC、ダンキンは自社商品の特徴を生かしたアイテムを発売したところ、完売するケースも。どんな商品が売れているのかというと……。
フライドチキンをテーマとしたアイテム
KFCは、過去にフライドチキンの香りがする日焼け止めを配布したりするなど、奇抜なプロモーションを行って話題をさらってきたが、本格的にオンラインストアを展開し始めたのは17年になる。
その名も「KFC Ltd.」。このオンラインストアでは、フライドチキンをテーマとした衣料品や小物類を販売し反響を呼んだ。
というのも、ちまたの予想に反して商品がスタイリッシュでイケていたからだ。当初販売されていたのは、カーネルサンダースの横顔がプリントされた枕カバー(枕を使用すると頬を寄せ合って寝てるように見える)のようなシュールなアイテムから、フライドチキン柄の派手な靴下、「FRIED CHICKEN USA」と書かれたトレーナーなどのアイテムだった。
さらに翌年のホリデーシーズンには、フライドチキンの香りがする暖炉用の薪を販売し、わずか3時間で完売する事態になった。あまりの反響に、今年は小売大手のウォルマートとタッグを組み、販売規模を拡大している。
リサイクル素材の段ボールを使用した薪を製造する大手企業の「Enviro-Log」とKFCが共同で開発した、そのフライドチキンの香りがする薪は、限定商品としてWalmart.comのみで販売される(参照リンク)。
限定商品と言われればギフトとしてプレミアム感が増す。ただ魅力はそれだけではない。暖炉の火を見つめたり、香りをかぐ行為は人々の五感を刺激し、ブランドに対して強い印象を残すことができるという。
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