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厄年か自業自得か セブンが2019年に世間を騒がせた4つの事案を振り返る:おわび案件も多かった(2/3 ページ)
2019年はセブンが世間を騒がせた1年だった。おわび案件も多く、爪痕は今も残っている。特に印象深い4つの事案を振り返る。
「100円×3個=301円」問題
セブンは消費増税に対応するため、9月16日から支払金額の計算方法を変更した。しかし、お客に対する周知が徹底されていなかったため、現場が混乱。お客や加盟店から不満の声が上がっていた。
計算方法はどのように変わったのか。「税抜き93円、税込100円」のペットボトル飲料を例に解説しよう。変更前は100円×3個=300円として計算していた。変更後は、税抜き価格を加えていって、最後にまとめて消費税をかける方式になった。すると、279円(93円×3個)×1.08=301.32円。小数点以下を切り捨てると301円になる。お客からすると、300円を支払えばいいと思っていたのに、レジで301円と表記されて困惑してしまうというわけだ。
ちなみに、ローソンやファミマは消費増税の前後で計算方法を変えていない。そのため、「税抜き93円、税込100円」のペットボトル飲料を購入しても、会計時に支払うのは300円のままだ。大手コンビニチェーンで対応が分かれたことも、お客が混乱する要因になったとみられる。
合計金額が増える例は他にもある。「税抜き370円、税込399円のスパゲティ3個」「税抜き398円、税込429円の弁当2個」「税抜き140円、税込151円のペットボトルのお茶5本」「税抜き2480円、税込2678円のクリスマスケーキ3個」といったケースでも、合計金額は1円増える。
セブンは9月18日に「事前の告知が不足しておりましたことをお詫び申し上げます」とする謝罪文を公表した。
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