「N-BOX」が3年連続トップ 上位4車種が軽自動車、2019年の新車販売:登録車トップは「プリウス」
2019年の国内新車販売は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が3年連続のトップとなった。上位4車種を軽自動車が占めた。軽を除く登録車では、トヨタ自動車「プリウス」が2年ぶりの首位。
2019年(1〜12月)の国内新車販売台数(軽を含む)は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が前年比4.8%増の25万3500台で、3年連続のトップとなった。上位4車種を軽自動車が占めた。軽を除く登録車では、トヨタ自動車「プリウス」が2年ぶりの首位。8.8%増の12万5587台を販売した。
1月9日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が速報を発表した。
N-BOXは19年も他の車種を圧倒。軽四輪車の新車販売台数では、5年連続で首位を守った。
2位はダイハツ工業の軽自動車「タント」。28.4%増の17万5292台と大きく伸びた。19年7月にフルモデルチェンジし、新車効果が大きかった。3位はスズキの軽自動車「スペーシア」で、9.4%増の16万6389台。2位だった18年に続き、好調な販売を維持している。19年3月にフルモデルチェンジした日産自動車の「デイズ」は4位に入った。11.3%増の15万7439台だった。
登録車のトップだった「プリウス」は全体の5位だった。6位は軽自動車で、ダイハツ「ムーヴ」。12万2835台を販売したが、前年と比べると9.6%のマイナスだった。
7〜10位は登録車が占めた。7位は日産「ノート」で、13.1%減の11万8472台。18年は登録車でトップだったが、19年はプリウスに及ばなかった。8位はトヨタ「シエンタ」で17.9%増の11万880台だった。9位は新車効果で好調だったトヨタ「カローラ」。16.1%増の10万4406台だった。10位はトヨタ「アクア」で10万3803台を販売したが、18.0%減となった。
車名 | 台数 | |
---|---|---|
1 | N-BOX(ホンダ) | 253,500(4.8) |
2 | タント(ダイハツ) | 175,292(28.4) |
3 | スペーシア(スズキ) | 166,389(9.4) |
4 | デイズ(日産) | 157,439(11.3) |
5 | プリウス(トヨタ) | 125,587(8.8) |
6 | ムーヴ(ダイハツ) | 122,835(-9.6) |
7 | ノート(日産) | 118,472(-13.1) |
8 | シエンタ(トヨタ) | 110,880(17.9) |
9 | カローラ(トヨタ) | 104,406(16.1) |
10 | アクア(トヨタ) | 103,803(-18.0) |
台数のカッコ内は前年比増減率、単位は% |
関連記事
- 「N-BOX」がトップ陥落 11月新車販売は「タント」が首位に
11月の国内新車販売は、ダイハツ「タント」が大きく台数を伸ばしてトップに立った。2017年9月から26カ月連続で首位を守っていたホンダ「N-BOX」は2位だった。 - 2018年新車販売「N-BOX」が2年連続トップ 登録車は「ノート」が初の首位
2018年の国内新車販売台数は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2年連続のトップ。上位を軽自動車が独占した。軽を除く登録車では、日産自動車「ノート」が初の首位だった。 - 新型タントデビュー DNGAって一体なんだ?(前編)
トヨタの弱点は、小型車におけるコストパフォーマンスだ。新興国で最も求められる「良品廉価」という競争軸では全く勝てる見込みがない。そんな中で、「良品廉価」の経験を生かし、特にASEANにおいて、グローバルな小型車でマーケットを取りに行くのがダイハツのミッションだ。そこでダイハツはDNGAによって、少ないリソースで軽自動車とグローバルな小型車を同時に高レベルに仕上げることを目指した。 - 3年ぶり日本復活の「RAV4」が受賞、トヨタ車は10年ぶり 日本カー・オブ・ザ・イヤー
年間を通じて最も優秀な車に贈られる「2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、トヨタ自動車のSUV「RAV4」が選ばれた。 - ダイハツ、「ムーヴ」「タント」など157万台リコール 水漏れでブレーキが利きにくくなる恐れ
ダイハツ工業は、「ムーヴ」「タント」など157万5379台をリコール。水漏れでブレーキが利きにくくなる恐れがある。また、ブレーキ部品の不具合でも37万7654台のリコールを届け出た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.