年収1000万円以上でも「現実は厳しい」が半数以上 既婚高収入男性の「おこづかい制」率は?:しっかり話し合う夫婦が多数
年収1000万円以上の男性に関する調査が発表。既婚男性を対象に、家庭のお財布事情を調べた。勝ち組と目されることも多い年収層でも「現実は厳しい」と回答した人は多かった。おこづかい制の割合に関しても調査を行った。
婚活応援サイト「婚活KOKO」を運営するパッション(東京都中央区)は1月22日、年収1000万円以上の既婚男性を対象に行った、「家庭のお財布事情」に関する調査結果を発表した。
「夫婦のどちらが財布を握っていますか」という質問に対して「自分」と答えた人は全体の43.0%。「妻」(40.0%)よりも高かった。ただ、どちらかに偏っているわけではなく、「家庭の財務大臣」は性別を問われないようだ。
また、「おこづかい制ですか?」に対しては、48.3%が「はい」と答えた。こちらは「いいえ」(51.7%)の方が割合が高く、高年収層の男性は自由にお金を使っている人の方が多いようだ。
日々生活をするうえで、夫婦のお金に関する考え方や使い方がばらばらだと家庭不和につながりかねない。結婚前から、お金のことに関して話し合っていた夫婦はどのくらいいるのだろうか。調査結果によると、最も多かったのが「ある程度話し合った」で36.5%。2位以下は「あまり話し合わなかった」(29.9%)、「しっかり話し合った」(17.8%)と続く。濃淡こそあれ、少しはお金に関して話し合う夫婦が多いようだ。一方で、「全く話し合わなかった」と答えた人も全体の15.8%いた。
話し合った内容については「貯金額を具体的に決めた。昇給したとしても、給料の何割は貯金する、など」「生涯収入と人生設計について」「資産管理は私、日常の生活費は妻が管理する」などが挙がった。
ただ、このような話し合いをしても、なかなか現実はシビアな夫婦が多いようだ。「お金について、結婚前の理想と結婚後の現実は違いますか?」に対しては「現実は厳しい」(52.2%)が過半数を占めた。「理想通り」と回答したのは45.3%だった。
調査はゼネラルリサーチ協力の下、2020年1月11日〜14日の期間で、年収1000万円以上の既婚男性1109人を対象にインターネット上で行った。
関連記事
- 課長の平均年収は932万円、部長は? 外資との「格差」も明らかに
日本で活動する企業の報酬状況が発表。日系企業と外資系企業合わせて679社が参加した。調査結果では課長職や部長職の平均年収も明らかになった。日系企業と外資系企業の報酬格差も合わせて発表し、特に役職者以上で顕著な開きがあった。 - ビジネスパーソンの平均年収は408万円、都道府県別にみると?
他人の年収は気になるところだが、ビジネスパーソンはどのくらいの給与を手にしているのだろうか。パーソルキャリアが調べたところ……。 - 「ストレスの限界」「離婚を考えている」 夫にやってほしいのにやってもらえない家事、トップは?
ビースタイルが運営するしゅふJOB総研が、働く女性を対象にした「夫の家事・育児」に関する調査結果を発表した。「不満」と回答した人は52.5%にのぼり、満足している人よりも多かった。妻が望んでいるのに夫がしない家事のトップは「名もなき家事全般」だった。世代ごとに見ると、若年層の方が協力的な夫が多いようだ。 - それでも“インフルエンザ出社”がなくならないワケ くだらない「武勇伝」づくりはもうやめよう
インフルエンザが流行する季節になった。その感染力の強さから、り患した場合には自宅で静養することが望まれる。学校などでは出席停止の措置が義務付けられており、熱が下がったからといってすぐに登校できるようにはならない。一方、職場では「季節性インフルエンザ」に関する明確な規定がない。そのため、インフルエンザになっても無理を押して出社する人も少なからず存在する。また、熱が下がれば「すぐに出社しないと」といった空気も存在する。なぜ、はた迷惑な「インフル出社」が起こってしまうのか。 - ワタミの「ホワイト企業化宣言」は本当なのか? データから徹底検証する
創業者である渡邉美樹氏が10月1日、ワタミに復帰。復帰会見では離職率の低下など、「ホワイト企業化」が宣言された。「ブラック企業」と批判され続けてきたワタミだが、本当に環境はよくなったのか。ブラック企業アナリストの新田龍氏が3回にわたり、ワタミの過去を振り返るとともに現状を検証する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.