沖縄のケンタッキー「ご飯と生ビールの提供も検討」 、社長が語った沖縄の戦略(3/3 ページ)
ケンタッキーフライドチキンの主力商品「オリジナルチキン」の消費量が県民1人当たり全国一の沖縄県。日本ケンタッキーフライドチキンの近藤正樹社長は、このような沖縄の現状や今後の戦略についてどう考えているのか。
3回変えたコーヒーの味
――社長に就任して、こだわってきたことはありますか。
「一番大事にしているのは、オリジナルチキンです。ケンタッキーの看板です。オリジナルチキン以外は、似たような商品が他社でも提供されてますけど、オリジナルチキンは独自の商品で、あの味はまねできない。守っていきます」
「オリジナルチキンをもっと食べてもらうために、社長になってからはコーヒーの味を3回変えました。油と味がぶつからないように工夫しています。コールスローもビスケットもドリンクも全てオリジナルチキンに合うように計算されています」
――クラッシャーズなどデザートもありますが、それもチキンに合わせているんでしょうか。
「デザートはこれから大きく変えていきます。以前提供していたアップルパイもエッグタルトも改良して、再び販売することも考えています」
――いつも、ビスケットを食べるタイミングが分からなくて困っているのですが、どのタイミングで食べるのが一番おいしいと考えていますか。
「チキンを食べ終わった後ですね。ビスケットもカーネルサンダースが作ったもので、チキンの油を流してくれます」
――沖縄の店舗で白いご飯を提供することは検討されませんか。
「東南アジアの店舗では白いご飯は提供されています。以前、日本では焼きおにぎりは提供していたんですが、今はありません。提供するには、沖縄の店舗内で炊いたほうがいいのか、どの形がいいのか突き詰める必要がありますね。検討します」
「生ビールの提供は期間限定で考えているところです。チキンにビールは合うと思うんですよね。沖縄で出せたらいいなと思っています。ポイントは缶ビールではなくて、やっぱり生ビールというところにワクワク感がありますよね」
「沖縄はアジアの中でもリゾート地であり、ビジネスの拠点にもなる。魅力が多い。沖縄から新たなチャレンジを仕掛けて、沖縄のいい事例を他県にも持って行きたいと思っています」
関連記事
- チキンサンドに何が起きているのか 全米で人気爆発の背景
米国のファストフードで、チキンサンドが盛り上がっている。話題の商品を手に入れるために、長蛇の列ができることも珍しくないが、そもそもなぜチキンサンドが売れているのか。以前からあったメニューなのに……。 - 松戸市にあるパン屋で、なぜお客は1800円も使うのか
「パン好きの聖地」と呼ばれている店が、千葉県の松戸市にあるのをご存じだろうか。「Zopf(ツオップ)」である。1個のパンを求めて、朝から行列ができているわけだが、なぜ人はここの商品を食べたいと思うのか。シェフに話を聞いたところ……。 - やはり「24時間営業」はやめなければいけない、勘違いな理由
「ガスト」「ジョナサン」などを運営するすかいらーくホールディングスが、2020年4月までに24時間営業を廃止すると発表した。さまざまなサービスで「24時間営業」は当たり前になっているが、歴史を振り返ると、実は……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © The Okinawa Times All rights reserved.