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本格的な花粉シーズンが到来 新型コロナウイルスの影響で品薄状態のマスクの行方は:政府は月産6億枚を目指す
全国的に花粉飛散が本格化する。新型コロナウイルスの影響でマスクは品薄状態。政府はどのような対応をしているのか。
ウェザーニューズは2月14日、関東北部、九州北部、山口県、愛媛県の8県が13日に本格的な花粉シーズンに突入したと発表した。12日には関東南部と静岡県の5都県でも本格的な花粉シーズンに入ったとしている。2月中には北陸や東北でも花粉シーズンに入る見通しだ。
花粉症に苦しむ人にとって、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄状態になっているのは憂慮すべき事態だ。報道によると、日用品メーカー大手のユニ・チャームの高原豪久社長は「1週間でおよそ1億枚のマスクを供給できれば、供給不足の状態が解消できるのではないか」との見通しを示したという(出所:NHK NEWS WEB 2020年2月13日付「日用品メーカー大手『マスク通常の5倍の需要』」)。
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は2月13日、マスクの増産に応じる事業者を支援することで、3月に向けて1月の供給量の2倍に相当する月産6億枚を超える規模へと供給力の拡大を図るとしている。
また、厚生労働省と経済産業省は2月7日、スーパーやドラッグストアの業界団体に対して「製造販売業者や卸売販売業者に対して過剰な発注は行わないよう、また、買い占めや備蓄目的での過剰な在庫を抱えることのないようお願いします」と要請している。
ユニ・チャームの広報担当者によると、マスクの花粉症需要が高まるのは2〜3月だという。マスクメーカーの努力で新型コロナウイルスと花粉症対策のマスクの供給体制を整備できるか。
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