人手不足でも「人数より質」の企業は増加 インターン参加者を優遇する企業は7割超 21卒の採用動向:20卒は8割ほどの企業で採用終了(1/2 ページ)
21卒の採用動向に関する調査結果が発表。今回から経団連のルールが廃止となったが、大きな変化はなさそうだ。20卒の採用は8割以上が終了している。大企業ほど、終了した割合は高かった。
就職情報大手のディスコは2月17日、「2021年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査(2020年2月調査)」の結果を発表した。21卒の採用活動では、これまで経団連が採用活動時期などを定めていたいわゆる「就活ルール」が廃止。その一方で、政府がこれまでの就活ルールを維持するように企業へ“要請”するなど、実態の変化はあまりなさそうだ。ただ、こうしたルールは有名無実化している現状もあり、実際の採用活動はもっと早くから開始している企業も多い。調査結果でも、同様の結果が得られた。
自社セミナーや説明会の開始時期は、20卒を対象にした前回調査(19年7月調査)と変わらず。「3月上旬」とする企業が最も多かった。全体の40.8%が回答した。経団連の就活ルールがなくなった21卒の採用活動でも、従来の“説明会解禁時期”に説明会ラッシュがあるようだ。同中旬(14.0%)、12月以前(10.9%)と続く。上位3つは20卒と同じ結果だった。なお、“解禁時期以前”に当たる2月までに開始する企業の割合は36.0%だった。
エントリーシート受付開始時期も、20卒と同様に最も多いのは3月上旬で過半数となる53.7%の企業が回答。20卒では同中旬、下旬が2位と3位だったが、21卒では「12月以前」が2位。8.4%の企業が回答した。
面接の開始時期は、3月中旬が最も多く17.0%。20卒のピークは「3月下旬(15.9%)」だったので、1週間程度早まるようだ。また、3月より前に面接をする企業は20.0%。“選考解禁”に当たる6月以降と回答した企業は5.7%にとどまった。内定出しの開始時期は、20卒と同様「4月下旬」が最多で14.1%。
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