4月以降“原則屋内禁煙”になっても喫煙者の4割は「外食時に喫煙したい」 会社の飲み会にも影響が:30代男女に好影響?
4月から喫煙できる飲食店が減少する。それでも「外食時に吸いたい」と思う人の割合はどれくらいなのだろうか? 30代男女には好影響があるようだ。
リクルートライフスタイルが運営する「ホットペッパーグルメ外食総研」は2月21日、「飲食店での喫煙・禁煙に関する意識調査」の調査結果を発表した。改正健康増進法により、4月からは“原則屋内禁煙”となる。しかし、半数近くの喫煙者が4月以降も外食での喫煙を望むようだ。
調査では、これまで外食する際に、店内で喫煙できるかどうかをどの程度気にしていたかを質問。調査対象全体で見ると、「喫煙であることに非常にこだわる」(6.7%)、「喫煙であることにややこだわる」(9.4%)を合計した16.1%が「喫煙可」の店を選ぶようだ。喫煙者だけに絞ると、「非常にこだわる」が18.4%、「ややこだわる」が28.0%で、46.4%が店での喫煙を望んでいるようだ。
では、4月以降の“原則屋内禁煙”化は、こうした意識にどのような影響を与えているのだろうか。「2020年4月の健康増進法の改正以降に飲食店を選ぶ際、店内で喫煙できるかをどの程度気にするか」と聞いたところ、全体の回答は「非常にこだわる」「ややこだわる」を合計して15.3%。喫煙者に絞ると、40.7%だった。6ポイントほど減少したが、依然として4割以上の喫煙者が4月以降も外食時の喫煙を望んでいることになる。
調査では、喫煙環境が会社の飲み会に及ぼす影響も質問。「これまで、『会社・仕事関係』の宴会・飲み会について、喫煙を気にして参加をためらったことがあるか」と聞いたところ、「ある」と答えた人は全体のうち16.1%だった。
4月以降の“原則屋内禁煙”化によって、会社の飲み会に対するスタンスが変わるかをきいたところ、男女ともに「参加をためらったことがあるものの、今後は参加したいと思う」という回答が30代で最も多かった。男性が13.8%で、女性が12.6%。全体では10.4%が回答した。
調査は首都圏、関西圏、東海圏に住む20〜69歳男女を対象に、インターネット上で実施。2020年1月6〜15日に1万3026人へ案内を送付し、1万422件の有効回答を得た。
関連記事
- JT、「吸わないたばこ」で梅味と抹茶ラテ味を発売 思い切ったフレーバーを選んだ理由とは?
JTが「かぎたばこ」で新商品を発売する。「ゼロスタイル・スヌース・抹茶ラテ」と「ゼロスタイル・スヌース・梅」の2種類。たばこらしからぬフレーバーだが、なぜ選んだのか? - 「IQOS危険論」に異議あり? PMJが研究データを基に「紙巻たばこ」「電子たばこ」とIQOSの違いを強調
電子たばこの喫煙が原因とみられる肺疾患が米国で話題となっている。日本で高いシェアを誇るIQOSの安全性はどうなのだろうか。PMJがデータを基に、紙巻たばこや電子たばことIQOSの違いを説明した。 - 課長の平均年収は932万円、部長は? 外資との「格差」も明らかに
日本で活動する企業の報酬状況が発表。日系企業と外資系企業合わせて679社が参加した。調査結果では課長職や部長職の平均年収も明らかになった。日系企業と外資系企業の報酬格差も合わせて発表し、特に役職者以上で顕著な開きがあった。 - 女性の平均年収は345万円 「高年収職種」トップ3は1年で様変わり
パーソルキャリアの運営する転職サービス「doda」が女性の平均年収ランキングを発表。2018年9月〜19年8月の平均年収は345万円だった。職種別、地域別のランキングを見ると……。 - 忘年会、スルーしたいのは若者だけではない! 「同一飲食同一支払」を求める管理職の悲痛な叫び
SNSで話題の「忘年会スルー」。「高いお金を払ってわざわざ上司の自慢話に付き合いたくない」という若年層のコメントが目立つ。一方で、管理職の方でもスルーしたい人が増えているのだとか。スルーしたいのは管理職も同じ?経営コンサルタントの横山信弘氏が斬る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.