これって「ヒシタンク」って言うの? 街中にある受水槽のプラモが話題:水曜インタビュー劇場(謎企画公演)(4/4 ページ)
「ヒシンタク」という受水槽をご存じだろうか。業界シェアトップの三菱ケミカルインフラテックが「ヒシタンクのプラモデル」をつくったところ、ネット上で話題に。同社の担当者に、その狙いを聞いたところ……。
都市伝説は本当か
西道: 「プラモデルをつくるのはやっぱり、無理かな」とあきらめかけていたところ、あるメーカーが興味を示してくれました。その会社は過去にロボットアームや安全靴などのプラモデルをつくっていて、ヒシタンクを持参して「これ、つくれますか?」と聞いたところ、快く引き受けてくれました。こうしてヒシタンクのプラモデルが完成しました。
土肥: 考えてみると、ヒシンタクの構造ってシンプルですよね。6つの正方形に囲まれた立方体で、表面にちょっとデザインが施されているだけ。で、キャンペーンに参加した人たちからは、どのような声がありましたか?
西道: 「散歩するきっかけができました」とか「家族で探しています」といった声も。あと、他社製品の写真を送ってくるケースも多いですよね。
土肥: そこですよ。何度も目にしているものの、じっくり見たことがある人は少ないはず。他社製品との違いは、どのように見分ければいいのですか?
西道: 真ん中あたりを見てください。四角いくぼみがありますよね。これが「ヒシタンク」。ちなみに、マークは意匠登録をしています。
土肥: なるほどー! 受水槽を見つけるポイントも教えてください。
西道: 大きな建物に注目してください。敷地内のスペースに、ポツンとあるケースが多いかも。商業施設の場合、駐車場にあることも。
土肥: 最後の質問です。子どものころ、「受水槽の中の水は汚い」「ネズミがいてる」などといった話を聞いたことがあるのですが、これは事実ですか? (都市伝説であってほしい)
安口: タンクの中の水は空にならなくて、ずっとたまっている――。と思っている人が多いようですが、違うんですよね。中の水は1日3回転ほどしていて、水はたまっていません。マンションの場合、1日に必要な水の量の3割ほどしかためることができません。つまり、3回転ほどすることを前提にした設計になっているんですよね。
土肥: ほっ、安心。
安口: 法律で清掃する回数も決められているので、ご心配なく。
(終わり)
書籍&CDが出ました!
ITmedia ビジネスオンラインの連載をまとめた書籍『バカ売れ法則大全』(行列研究所/SBクリエイティブ)が発売されました。本連載「水曜インタビュー劇場」の人気記事をピックアップして、大幅に加筆。また弊誌では掲載していない記事もご紹介しています。また、本連載をまとめた『ササる戦略』(三才ブックス)も発売していますので、合わせてどうぞ。
さらに、水曜インタビュー劇場のMCを務める土肥義則のCDが発売されました。「全国経営者セミナー」での講演を収録していますので、ぜひビジネスのヒントに!
関連記事
- 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか? 『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』の自宅を査定したところ……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。 - 6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
6畳弱の狭い物件が人気を集めていることをご存じだろうか。物件名は「QUQURI(ククリ)」。運営をしているピリタスの社長に、その理由を聞いたところ……。 - 「7畳の学生寮」に住む大学生が増えている、いくつかの理由
首都圏を中心に、「学生寮」がじわじわ増えていることをご存じだろうか。どんな間取りなのか気になって取材したところ、そこはとても「狭く」て……。 - 行列ができる店があるのに、なぜ「たい焼き店」は増えないのか
たい焼き店の「御三家」をご存じだろうか。「浪花家総本店」「わかば」「柳屋」――。人気店の前に行列ができていることは珍しくないが、疑問がひとつ。もうかっていそうとなれば、同じような店が増えてもおかしくないのに、そうでもない。その秘密を探ってみると……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.