今こそ「脱会議」! 生産性を下げる無駄な「1LDK」をテレワークで淘汰しよう:無駄な会議が生まれる理由、なくすコツ(1/6 ページ)
企業をむしばむ「ムダ」な会議。その中でも特に注意が必要なのが「1LDK」だと経営コンサルタントの横山信弘氏は指摘する。いったいなぜ、無駄な会議は生まれ、そしてなくならないのか。幸か不幸か、新型コロナウイルスの影響で広がるテレワークにより、「脱会議」の機運は高まるか
働き方改革時代となった現在でも、いまだに「1LDK」をやっている企業がある。特に大企業で、この習慣が残っているように見受けられる。「1LDK」とは「1 Long Day Kaigi」の略語。つまり「1日中やっている長い会議」のことだ。具体的には、朝の9時くらいからスタートし、お昼の休憩を挟みながら、夕方の5時や6時ぐらいまで続くような会議を指す。
このような、1日に5〜6時間もの時間を費やす1LDKには意味がないと分かっていても、やめらない企業が大半だ。働き方改革時代に入っても、“会議中毒”の人たちには馬の耳に念仏。それどころか「働き方改革をどう進めるのか?」というテーマの対策会議を増やす始末である。
それにしても、なぜこうも会議が長時間に及ぶのか。理由は簡単だ。例えば主催者である本部長が、経営企画部の部長に「今度の会議には、これと、これのテーマを議題にしたい」と言うと、企画部の部長は次のように応じる。「では、品質管理部の部長にも出席してもらった方がいいですか」と。
そうなると、「そうだな。だけど部長だけでなく、課長2人にも出席してほしいな」「じゃあ、ついでにこのテーマについても話そうか」――となる。このように誰かが「せっかく人が集まるなら、あの議題も入れよう」と言い出すと、それに呼応して「それならあの人も呼びましょう」ということになる。そしてまた「あの人が来るならこの議題も入れないと」という話になって、本来の目的から飛躍した、膨大な時間と人員を投入する会議へと変貌してしまう。この悪循環が止まらなくなり、結果的に会議の時間が長くなるのだ。
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