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東大卒プロゲーマー「ときど」はスランプに陥っていた――ウメハラからの助言、そしてたどり着いた「努力2.0」:東大卒プロゲーマー「ときど」の肖像【後編】(4/4 ページ)
17歳のときに世界一の格闘ゲームの大会「EVO」で優勝したトッププレイヤーの1人である東大卒プロゲーマー「ときど」。スランプに陥っていたときどはいかにして乗り越えたのか。前後編の後編。
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「勝ち」の中からも学びたい
――ときど式、「努力3.0」に向けた今後の課題はありますか?
今の僕は「負け」から学ぶことはできていますが、本当は「勝ち」の中からも学ばなければとは思っています。でも、今の僕は勝ったらうれしくて、まだその領域には達していないんです。ここが歯がゆい部分でもあります。
――それを自覚されているだけでも、常人にはまねできないことだと感じます。
本当は勝ちながらももっともっと自分をより強くしていかなければなりません。でも現状は「勝ったからいいじゃん」となってしまうんです。
このあたり、ウメハラさんは僕の先をいっています。あの人は単に勝ってもうれしくないレベルに達していますから、例えばウメハラさんとある日、10試合先取で戦って、10対4で負けたとします。当然僕は悔しいので、明日は絶対に勝つんだと、その日の試合を徹底的に分析して次の日に臨みます。それでいざ翌日やってみると、10対2でより差を広げられて負けたりするんですよね。「うわ。何で昨日勝ってるのにまだ練習してきてるんだよ」っていつも驚かされます。
だから僕も勝ちに満足せずに、勝った負けたではなく、その日の試合そのものを詰めるというか、今後はそこもできるようになると、なおいいなと思いますね。
優勝賞金200万円と大会スポンサーである大塚食品からBRAIN SPORTS DRINK1年分を授与されたときど。2位の賞金は80万円、3位は40万円、4位は15万円、5位は10万円、6位は5万円だった
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