21年の新卒採用は「Webセミナー」活用が増加 新型コロナ影響でスケジュールはどうなる?:採用予定は「前年並み」
マイナビが発表した「2021年卒企業新卒採用予定調査」の結果によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、面接や内々定を出す時期が後ろ倒しになる傾向があることが分かった。また、Webセミナーなどを活用する企業も増えている。
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、企業の新卒採用活動はどうなるのか。マイナビが3月30日に発表した「2021年卒企業新卒採用予定調査」の結果によると、感染拡大の影響で、面接や内々定を出す予定の時期が後ろ倒しになっている傾向があることが分かった。また、大規模なイベントを開催できないことから、Webセミナーなどを活用する企業が増えているようだ。
新型コロナ感染拡大が採用活動に及ぼしている影響を検証するため、採用スケジュールの見通しに関して、2月に回答した企業と3月に回答した企業を比較した。「エントリー受付」の開始は主に3月を予定している企業が多く、2月回答企業も3月回答企業も変わらなかったが、その後の「エントリーシート結果通知」「面接」「内々定出し」の開始予定は、感染拡大の影響が広がってきた3月に回答した企業の方が、1カ月程度後ろ倒しになる傾向が見られた。
感染拡大防止のため、合同企業説明会や大規模な会社説明会などが中止・延期になっている。学生と接する機会が少なくなる中、「特に注力している採用手法」について質問すると、「個人面談」が最多の36.5%だった。個人面談は前年も最多ではあったが、回答企業の割合は前年より4.3ポイント増加している。
「今年から導入した採用手法」については、「体験型インターンシップの受け入れ」が最多の18.0%。また、多くの人数を1カ所に集めることなく開催できる「Webセミナー」は16.9%となり、前年から9.6ポイントの大幅な増加となった。
採用予定人数は「前年並み」の予定の企業が多く、大学卒の採用予定では約5割の企業が前年並みという回答だった。「増やす」という企業も大学卒対象では2割以上を占め、「減らす」を上回っているが、前年の調査と比べると「増やす」が減少し、「減らす」が増加する傾向も見られた。
調査は2月13日〜3月6日に実施。郵送やメールマガジンなどを通じて調査した。有効回答数は1060社(2月回答企業764社、3月回答企業296社)。
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