調査リポート
飲食店のキャンセル率が急増 ほとんど予約が入らない状態に
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、飲食店はどのような影響を受けているのだろうか。TableCheckが自社システムを利用している飲食店を調査したところ……。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言が発令されたわけだが、飲食店にどのような影響が出ているのだろうか。
TableCheckが自社システムを利用している飲食店を調査したところ、2019年4月平均では1店舗予約件数が1日18.9件に対し、20年4月は同2.6件まで落ち込んでいることが分かった。この結果について、TableCheckは「1店舗当たりの予約件数は86.2%減と前例のない落ち込み方をしている。ほとんど予約が入らない状態になっている」とコメントした。
4月7日の緊急事態宣言を受けて、飲食店のキャンセル率はどうなったのだろうか。キャンセル率を見ると、3月までは昨対比2倍ほど(20%)で推移していたが、緊急事態宣言があった7日は32.0%。8日時点で、4月11日のキャンセル率は62.4%にまでのぼっている。
2月26日、政府が大規模イベント自粛を要請したことを受け、6名以上のキャンセル率が急増。1月初旬と比べて、6名予約は約1.5倍、10名以上の予約は約3.6倍に増加している。「2人など組人数が少なくなるほどキャンセル率が低かったが、3月25日に東京都が週末の外出自粛を要請したことで、全人数においてキャンセル率が大幅に上昇している」(TableCheck)
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