コラム
ギャンブル系の“遊び方改革”が進展、ネット率が半端ないのは?(3/3 ページ)
中央競馬では、2月29日から無観客でのレースが行われているが、馬券の売り上げはかなり健闘しているという。 なかでも、3月30日に行われたG1の高松宮記念は、なんと前年プラスの売り上げだったというから驚きだ。
しかしながら、どのスポーツでも同じ話だが、モニター越しに眺めるスポーツと、現場の臨場感を味わいながら観るスポーツは、まったく違う。やはり、スポーツは、歓声や応援あってのものであることは間違いない。
いまこの瞬間においてだけ、ネットを活用することで、かろうじて持ちこたえている状況なのかもしれない。
他のEコマースでもそうであるように、ネットとリアル、それぞれの良さを楽しみながら、相乗効果を得ながら、売り上げが伸びてきたという側面もあるだろう。現地に観戦に行き、馬券はネットで買うという人も多いと聞く。
新型コロナが、人の心に与える影響は計り知れないし、心理的な変化は読み切れないが、あまりに長期間続くようであれば、こうしたハイブリッドな楽しみ方ができなくなるわけで、やがてファンは離れていくのかもしれない。
今は、単純に、リアルでできていた馬券の購入をネットで代替わりしているだけだが、リアルとネット、昔から言われていることだが、それぞれの良さを生かした「遊び方改革」が求められているのだろう。(猪口 真)
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