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1分1秒を争っているのに、なぜ政治家の仕事は遅くイライラするのか:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大によって、医療崩壊の危機が連日のように報じられている。こうした事態に対して、国民はどのように感じているのか。政府の対応は「遅い」「危機感がない」といった声が出ているが、なぜそのように感じるのか。筆者の窪田氏は、このように見ていて……。
「戦後最大の危機だというくせに、なんでよその国のような対策をサクサクと実行できないんだよ」なんて感じでイライラしてらっしゃる方も多いのではないか。
新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊の危機が連日のように指摘されているなかで、政府の対応について「ぬるい」「遅い」「危機感がない」と批判する方たちがチラホラとあらわれてきている。例えば、こんな調子だ。
- 安倍政権と財務省の「ケチケチ病」がコロナ危機を悪化させる(現代ビジネス 4月13日)
- 「遅すぎる緊急事態宣言…」一番恐ろしいのはコロナじゃなくて安倍晋三(プレジデントDigital 4月10日)
- 新型コロナウイルスの感染拡大に対して、強大な権力を持つ筈の安倍政権がこれほどまでに無能である理由(ハーバービジネスオンライン 4月8日)
ただ、政権擁護をするわけではないが、政府も政府なりにがんばってくれている。安倍首相をはじめとする閣僚はもちろん、関係省庁の人々は毎日深夜まで働き、休日返上でこの問題にあたっているのだ。しかし、そのがんばりが「結果」に結びついていない。新型コロナや生活に不安を感じる国民に分かるような形であわれていないのが現状なのだ。
なぜこうなってしまうのか。いろいろなご意見があるだろうが、筆者は政府内の人々の「がんばり」が、国民からすると「ムダ」としか思えない仕事へ投入されてしまっているからだと考えている。
各自がそれぞれ持ち場で、自分の仕事を一生懸命にがんばってはいるのだが、そのエネルギーのほとんどが調整作業、要するに「根回し」に費やされてしまっているため、政府の外にいる我々から見ると、大した仕事もしないでサボっているように見えてしまっているのだ。
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