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「正直言って怖い」 患者急増で極度の緊張続く医療現場に迫る:感染の恐怖に疲労(3/3 ページ)
新型コロナウイルスの感染が広がる中、医療現場はどうなっているのか。連日、患者が運ばれてくる沖縄本島内にある病院を取材した。
いわれなき偏見も
「なぜ検査してくれない」。窓口で怒る人も後を絶たない。感染の不安が広がるとともに、医療現場への風当たりが強まってきた。着用の必要がない場所でマスクを外すスタッフを見て「おかしい」とクレームが付く。医師や看護師という理由で、保育園から子どもの預かりを拒まれ、高齢の親のデイサービス利用を断られた人もいる。
いわれのない偏見。紙一重のところで緊張感を保っている心にひどくこたえる。「まるで村八分。応援してとは言わないが、せめて静かに見守ってほしい」。
感染の終息は見えない。むしろ「さらに高い波が来る」と予測する。医療現場を覆う極度の緊張は、しばらく続くと覚悟している。
さまざまなリスクと不安を抱えながら踏ん張るのはなぜか。男性は穏やかだがはっきりした声で答えた。
「目の前の患者さんのためにやらなければいけない。医療従事者としての使命感、矜持です」
(社会部・下地由実子)
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