マツダ、4月27日から全社休業 グループ内でマスク生産も決定:医療現場への支援も準備
マツダは国内の全拠点で4月27日〜5月1日を休業すると発表した。従業員や地域における新型コロナウイルス感染拡大の防止を図る。また、グループ内でマスクを生産するなどの取り組みも進める。
マツダは4月22日、国内の全拠点で27日〜5月1日の期間を休業にすると発表した。従業員や地域における新型コロナウイルス感染拡大の防止を図る。また、国内で感染予防の物資が不足していることから、需給緩和のために、グループ内で使うマスクを生産することを決定。月80万〜100万枚を生産する。フェイスシールドなど、医療現場で必要な物品を支援するための生産準備にも入っている。
世界的な自動車の需要減退と部品の確保が困難になっていることから、同社は3月下旬から国内外の工場で生産調整を実施。現在も「一部の国や地域を除き、多くの販売店で一時的な閉鎖を余儀なくされるなど販売活動に大きな支障が出ているとともに、需要見通しも予測が困難である」(同社)ことから、5月中も生産調整を継続する。
さらに、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことから、国内拠点を4月27日〜5月1日に休業することを決めた。各生産拠点のほか、在宅勤務や時差勤務などを進めてきた広島本社、出勤を原則禁止して在宅勤務と休業の併用を進めてきた首都圏の拠点なども対象となる。ただし、必要不可欠な業務などは感染拡大防止策を講じた上で継続する。
また、国内で不足している物資の需給緩和に向けた取り組みとして、グループ内向けに関連会社でマスクを生産することを決めた。さらに、消毒液の生産準備にも入っている。
医療現場への支援も実施する。簡易版医療用フェイスシールドの生産を準備しているほか、アイソレーションガウン(看護などに用いるガウン)の生産、軽症者移送車両の提供などを検討中だという。
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