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3月のコロナ禍を乗り切ったKFCとモスバーガー 好調だった「シェアBOX」と「ライスバーガー」:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/5 ページ)
新型コロナの影響で外食チェーンの多くは3月に苦戦した。一方、KFCとモスバーガーは何とか乗り切った。なぜなのか。
3月、外食産業における上場企業各社の既存店売上高は、ほとんどの業種業態で前年同月を下回っており、非常に苦しんでいる。政府による小中学校・高校などの休校要請や、東京都による3密(密閉・密集・密接)を引き起こす「夜の飲食店」への自粛要請があって、内食や中食へと一気にシフトしたため、新型コロナウイルスの影響が顕著に出た。
そうした中で、傑出した業績を上げたのが、日本KFCホールディングスだ。「ケンタッキーフライドチキン」チェーンの3月の既存店売上高は前年同月比108.2%と、2桁に迫る驚異的な伸びを見せた。また、モスフードサービス「モスバーガー」も、同100.9%と好調であった。
両社に共通するのは、テークアウト比率の高さだ。デリバリーも含めて、KFCが7割、モスバーガーも6割である。外食というカテゴリーでくくられるが、店内で食べるイートインより、テークアウトが中心であり、半分以上中食の業態なのだ。
外食と中食のハイブリッド型なのは、既存店売上高が95%を超えて踏ん張った、日本マクドナルドホールディングス「マクドナルド」(99.9%)、吉野家ホールディングス「吉野家」(98.2%)、王将フードサービス「餃子の王将」(96.6%)にも共通する傾向で、コロナを克服できる店はテークアウトに強い店と言えそうだ。
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