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コロナ対応に厳しく臨んだ店ほどお客は集まる説は、本当か(2/4 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの店が休業に追い込まれている。自粛解除が徐々に進む中で、「お客は戻ってくるのだろうか」と不安を感じている人も多いかもしれないが、今後は……。
「お客様は神様」
しかし外出自粛に真剣に取り組んだ皆さん、安心してください。お客さんはまた来てくれますよ。なぜそんな気楽なことを言えるのでしょうか? それは「お客さんは神様」だと思うからです。
拙著『謝罪の作法』で詳しく説明していますが、この三波春夫さんの名言は、一部のクレーマーなど犯罪者や犯罪予備軍が勝手に使い、小売業やサービス業を苦しめています。また一部の理解力のない経営者も同様に、三波さんの真意を理解せず、あたかも店で働く者はクレーマーの奴隷であるかの如き、全面服従を推奨したりします。すべて「お客様は神様」の意味を勝手にねじ曲げたものなのです。
三波春夫さんは浪花節など伝統大衆芸能の世界で育ち、神前儀式として神様の前で披露する芸として修練を積みました。そこで芸を行うことは、神様に対して全力で芸を披露するのだという気持ちを表現したものです。当然神様は芸の出来不出来以上に、そうした崇高な気持ちや精神性の高さを理解してくれるのではないでしょうか。
互いの理解や相手への尊重という関係性を表現したものが「お客様は神様」であるなら、コロナ自粛の一環で発した「来ないで」というメッセージが、正しく理解されていることは間違いないでしょう。心ある人は、身を切って事態終息に全力で取り組んだ皆さんの姿勢を絶対に理解できるのです。理解する能力がないのは、「俺は罹ってないからマスクもしない」とうそぶき、平気で外を出歩ける外道だけです。
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