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象が踏んでも壊れないトヨタの決算池田直渡「週刊モータージャーナル」(2/6 ページ)

リーマンショックを上回り、人類史上最大の大恐慌になるのではと危惧されるこの大嵐の中で、自動車メーカー各社が果たしてどう戦ったのかが注目される――と思うだろうが、実はそうでもない。そして未曾有の危機の中で、トヨタの姿は極めて強靭に見える。豊田社長は「トヨタは大丈夫という気持ちが社内にあること」がトヨタの最大の課題だというが、トヨタはこの危機の最中で、まだ未来とビジョンを語り続けている。

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トヨタの決算概要

 まずは各項目を、前期と当期で比較してみよう。


連結販売台数(トヨタ決算資料より)

 販売台数は、2019年度の897万7千台に対して、2020年度は895万8千台と微減だ。


決算概要(トヨタ決算資料より)
  売上高 営業利益と利益率 当期純利益と純利益率
2019年度 売上高 30兆2256億円 2兆4675億円 8.2% 2兆2854億円 6.2%
2020年度 売上高 29兆9299億円 2兆4428億円 8.2% 2兆0781億円 6.9%

 とまあ、市場概況から想定される5%ダウンどころか、ビクともしていない。厳密にいえば減収減益だが、その幅は1%程度と実質的に誤差レベルであり、前期から横ばいと見るのが普通だろう。

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