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象が踏んでも壊れないトヨタの決算池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/6 ページ)

リーマンショックを上回り、人類史上最大の大恐慌になるのではと危惧されるこの大嵐の中で、自動車メーカー各社が果たしてどう戦ったのかが注目される――と思うだろうが、実はそうでもない。そして未曾有の危機の中で、トヨタの姿は極めて強靭に見える。豊田社長は「トヨタは大丈夫という気持ちが社内にあること」がトヨタの最大の課題だというが、トヨタはこの危機の最中で、まだ未来とビジョンを語り続けている。

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所在地別営業利益

 トヨタではマーケットエリアを、日本、北米、欧州、アジア、その他に分けて発表している。棒グラフの緑が前期利益、黒が当期の利益で、その上にある破線が台数である。


地域別の営業利益(トヨタ決算資料より)

 まずは台数を見てみよう。日本と欧州、その他地域は微増、北米は微減。アジアはもう少し減っている。

 利益の方で落としているのは、日本とアジアだ。これはおそらくコロナの影響を受けているエリアということで、北米と欧州では、この期中にほぼ影響が出ていない。むしろ北米の伸びは大きく、日本とアジアの減数をほぼ吸収しており、それが先に述べた通り、トータルでのほぼ横ばいという結果に結びついている。

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