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堀江貴文が語る、ジャニーズ事務所「新時代の海外戦略」――“嵐×Netflix”はテレビ主役時代の「終わりの始まり」堀江貴文の「スマホ人生戦略」(2/3 ページ)

IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けているホリエモンこと堀江貴文。堀江の行動原理はしばしば「多動」とも呼ばれているが、その多動的な行動を支えているのは実はスマートフォンだ。堀江は自身の仕事においてPCはほとんど使わず、スマホを使って多くの関係者とコミュニケーションを取りながら複数のビジネスを回している。第2回はジャニーズ事務所の海外戦略などを例に、動画配信が変えるビジネスの変化について語る。

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時間、場所、アングル……あらゆる“束縛”からの解放

 見たい番組を見る利便性も、スマホはテレビを超えつつある。いや、もう超えたと言ってもいいだろう。

 2019年、日本でラグビーワールドカップが開催された。日本代表チームが快進撃を繰り広げ、初の8強進出に、国中が大いに盛り上がった。

 僕もブームに乗り、日本代表戦など数試合を観戦した。決勝戦はスタジアムまで見に行ったが、ほとんどの試合はスマホを使い、動画配信サービスのHuluで見た。

 ラグビーワールドカップは、多くの試合がリアルタイムで配信された。また、Huluは、日本戦を中心にマルチアングル配信を採り入れた。そこではなんと4種類のカメラ映像が選べ、マニアックな視点で試合を楽しめる。これは本当に臨場感があって、素晴らしかった。

 スマホで視聴できる大きな利点は、場所に縛られないことだ。

 日本戦など人気の試合が始まるのは、夜の7時45分など微妙に遅い。一般の社会人は、なかなか家のテレビの前に落ち着いて座っていられない時間だ。僕はホテル暮らしで家がないし、夜はだいたい外出している。普通に考えたら、その時間は家にいない大人のほうが多いのではないか?

 試合を見たければパブリックビューイングをやっているバーに行くとか、スマホを見るしかない。

 僕はスマホで十分、良かった。テレビよりも断然、楽しかった。Huluを使えば好きな仲間と一緒に盛り上がれるし、好きな映像のアングルを選べた。

 少し前なら、通信の問題で映像の乱れがあったけれど、4G以降はテレビでの視聴と同じ臨場感がスマホで味わえる。むしろHuluなどの動画配信を利用せず、地上波のテレビに縛られていると、スポーツ観戦の多様な醍醐味を無駄にしているように感じる。

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堀江は「地上波のテレビに縛られていると、スポーツ観戦の多様な醍醐味を無駄にしているように感じる」という(2020年1月、山崎裕一撮影)

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