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廃棄直前のブランド衣料品を再利用 ひんやりする布マスクを大量生産:機能性のある素材を使用
アパレル衣料品の在庫処分を行う会社が布マスクを生産。廃棄直前のパンツを再利用した。機能性のある生地なので「接触冷感」などの特徴がある。
アパレル衣料品を専門に在庫処分を行なう「Shoichi」(大阪市)は5月18日、繰り返し洗って使える布マスクの生産を開始すると発表した。布マスクは、同社が取り扱う新品ブランド衣料品からつくられている。
布マスクは「夏にピッタリ! ひんやりCOOL立体マスク」という商品名で、通販サイトにて1枚480円(税込、送料別、以下同)、3枚780円で販売する。デパートや有名通販で販売されていたが、売れ残って廃棄寸前だったパンツを型抜きし、縫製している。機能性のある生地を使用しているため、「接触冷感」「放熱」「吸汗速乾」といった特徴がある。また、ストレッチ感のある素材なので、長時間着用しても耳が痛くなりにくいという。
ブランド衣料品の国内余剰在庫は年間10億点になるという。ブランド価値を守るため、これらの在庫は一定数が廃棄処分される。新型コロナウイルスの影響で店舗の休業などが相次いでいるため、同社への買い取り依頼は例年の3倍になっている。
ShoichiはSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでおり、廃棄されそうな衣料品から新たな商品を生み出すプロジェクトを推進していた。マスクが手に入りにくいという声が多く聞かれたため、布マスクの生産に踏み切ったという。
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