2015年7月27日以前の記事
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「日本スゴイ」では勝てない:

日本の中高年はなぜいまだに韓国を“格下”に見てしまうのか (2/4)

世代間でイメージが大きく違う国、韓国。特に中高年だと古い印象が強いケースも。国際ビジネスに必要な「ライバルの真の姿」を知るには。

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韓国は「下であってほしい」存在

木村: 例えば「パク・クネがこう言った」といった悪いニュースは覚えているけれども、「サムスンはパナソニックより今やはるかに大きい」とか、「韓国はG20の一角だ」と言うと、へぇと言う人がいまだにいます。言われてようやく気付いた、という感じですね。

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澤田克己(さわだ かつみ、右)。毎日新聞論説委員。1967年埼玉県生まれ。同社政治部などを経てソウル特派員を計8年半、ジュネーブ特派員を4年務める。木村幹(きむら かん、左)。神戸大学大学院国際協力研究科教授。1966年大阪府生まれ。専門は比較政治学、朝鮮半島研究。

 どこかの時点で、韓国は「日本人の持っているイメージ」からはみ出し、理解不能になってしまったと思います。日本人が日本自身の凋落(ちょうらく)に付いていけず、中韓や東南アジアのペースにも付いていけなくなった。結果として“記憶を失った”ような状態になっている。

澤田: 一つには年を取るとみんな頭の中が硬直化する、ということは当然あるかもしれませんね。社会のことを知らなかった20代までの方が柔軟で、新しい知識に抵抗感が無い。頭が固まってきた後の変化は受け入れられないのかもしれない。

木村: 加えて日本のメディアのマーケットが、高齢者向けになってしまっている面もあるとは思いますね。

 よく言われることですが、日本にとって韓国は「先進国と途上国の間に挟まっている国」のイメージでした。だから「PPP(購買力平価)ベースでの1人当たりGDPでは韓国が日本を追い抜いた」といった記事を読んでも、感覚的に理解できないのです。

澤田: それで「どうやら韓国社会は格差がひどいので、1人当たりの平均データは意味が無い」と思ってしまうんですよ。「日本だって格差社会だけれども、韓国は比べものにならない」と。

木村: 「どうしても、下であってほしい」存在なのだと思います。いつも使う比喩ですが、日韓関係とは“年取った父親と付き合うようなもの”です。父親は子どもに対して(いつまで経っても)「お前はなってない」「大したことない」と思うものじゃないですか。「息子(=韓国)は下であってほしい」的なものが、日本人の持っている感覚にはあると思うんですよ。

 ただ、残念ながら韓国はそういった“子ども”ではなく、日韓関係もそういうものではない。(日本人の側が)認めたくなかったり、得る情報が偏っている部分もあるとは思います。

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